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薬膳講座とお麩チョコづくりワークショップ

本日の講師は、
食べるプラスの人気ライター柴口さん
https://taberu-plus.com/author/minako_sibaguchi/


ワタクシ永田は前説をするも、力不足と人見知りを発揮し、全然温まらぬ会場の中に柴口先生を招き入れてしまったのですが、(前説の意味なし)先生がマイクを手にしたとたん、会場がグッと引き締まりました。さすがの一言です。

薬膳というと難しい印象ですが、「喉痛いから紅茶に生姜入れて飲もうかな」など、すでに実行していることも実は多いかも!と思いました。
先生によると、中国伝統医学では人間も自然の一部と考えるので、季節に合わせた体のケア(季節によって食を変化させていくこと)が体の不調をできるだけ防ぐポイントなのだそうです。

講座では、季節と食材と臓器の関係を表す帰径(きけい)について学びました。
例えば、梅雨の時期は消化器官が弱りやすいので胃に優しい調理で消化の良いものを摂ることだったり、春のデトックス反応である花粉症を抑えるためには1年を通して老廃物を溜めない体づくりを意識することなど、季節に逆らわずに合わせていくことで自然と共存していこうとする考え方のようです。

毎日薬膳を意識した調理をすることは難しい方でも、ランチのA定食かB定食で悩んだときなど、「好物はチキン南蛮だぜ~!」ではなく、毎日の小さな選択も知識を活用して、意識して選び取っていくことで体の声に耳を傾けることができるんだなと思いました。

食材ごとの効能は、薬膳辞典などを見るとわかるのですが、一番簡単に始められるのは旬のものを食べること。やはり、旬のものはその季節に応じて理にかなった栄養素が詰まっているそうです。

自分が熱タイプか冷えタイプかを知っているだけでも、ミントティーか生姜紅茶か、必要な要素はどちらなのか?ひとつのものさしになる気がしました。

続いて、チョコづくり。
甘いものはなるべく控えたほうがよいとはわかっていても、気分転換にちょっとつまみたい気持ちには勝てませんよね。

そんなときも薬膳は強い味方。
例えば、甘いものと「桑の葉茶」を一緒に飲んだり、お菓子や料理を作る際には、白糖や三温糖ではなく、依存性の少ない蜂蜜やメイプルシロップで代用したり、薬膳食材をプラスしてプラスマイナスゼロな食べ方をしてみよう!ということで、今回は「お麩のチョコ」を作りました。

まずは、麩の湿気を飛ばすために軽くフライパンで炒ります。

チョコレートでコーティングしていくのですが、今回は、チョコレート、ホワイトチョコにいちごパウダーと山査子(さんざし)パウダーをいれたもの、ホワイトチョコによもぎパウダーを入れたものの3種を、すべてコーティング用のチョコレートなのでテンパリングなしで湯煎にしたものを使いました。

トッピングはクコの実、かぼちゃの種、レーズン、くるみ、アーモンド、カシューナッツ。

それぞれに、すばらしい効能があり、読んでいるだけで健康体になりそうな気さえしてくるトッピングコーナー!
杏仁豆腐に1粒しか乗っていないアイツ(クコの実)は、実はスーパーヒーローということが判明。見た目の可愛さもあってか、とっても人気でした。

麩ってなんでしょう?
わかりますか?
麩は実はグルテンと呼ばれる植物性蛋白質を取り出し、小麦や米粉などと混ぜて焼いたり揚げたりしたもの。全国各地で100種類以上あるらしいです。
栄養的には、焼き麩はパンや麺類に比べて多くのたんぱく質含んでおり、
グルテンアレルギーがなければ、離乳食や、子供のおやつにも最適な食材とのことです。

柴口さんによる、ほかの麩のおやつレシピもこちらから是非ご覧ください↓

超簡単!!5分で出来る!ミネラルたっぷり!安心&美味しいコドモのおやつ。

 

 

 

ちなみにチョコは薬膳的にどうなの?
って話なんですが、主原料であるカカオは体を温め、疲労回復、血の巡りをアップ、冷えやむくみを改善してくれるそうなんですが、チョコレートになる段階ではここに油分や砂糖が入ってくるので効能は相殺されてしまうそう。かといってカカオ99%チョコなんて美味しくないしなぁと思ってしまう私みたいな人には、このお麩チョコは本当におすすめ。
見た目の満足感はしっかりあるのに、ほとんど麩だから食感もサクサク♪

お子さんも、可愛いエプロンをつけて、一生懸命トッピングしてくれていました。

一見抹茶に見えるのは「よもぎ」なんですが、4歳の子もパクパク食べるほど。ホワイトチョコの甘みと合うんですね!
デトックス系の食材はいくつかあるのですがどれも体を冷やす性質だったりする中で、よもぎってデトックス食材である上に、身体を温めることができる優秀な食材とのこと。

私も、外野の小さい手を振り切ってせっせと作ってみましたよ~!
中が生チョコだったりガナッシュだと、作る工程や洗い物も多く、カロリーも跳ね上がり、子どもにあげるにはちょっとうーん。。。となりますが、麩なので3歳の長男には持ち帰ってあげたら嬉しそうに食べていました。健康志向の夫もうれしそうでした。

合わせていただいたお茶は、桑の葉茶と、マイカイカ。
熱タイプか冷えタイプかなんて、まるでポケモンみたいですが、自分の体のことって普段気にせずに過ごしてきたので、知っておくだけでも今後の選択に説得力が出そうです。

薬膳を学んでみて、初めは私の知識不足で「火鍋に入ってそうな漢方の話」もしくは、「料理好きな人が、料理教室の次のステップで習うやつ」くらいの感覚でしかなかったのですが、全然違いました。
先生自身も、旦那様の転勤でドイツやタイなどの海外に住むことになったり、(バンコクいいですね!タイ料理好きなんですと言うと、バンコクから車で3時間の漁村だよと…!)、さらに息子さんに食材アレルギーがあったり、マクロビから入って薬膳に出会い、自分でできる体調管理として取り入れられているとお聞きし、いつも食べている野菜が体を冷やすのか温めるのか、どこにどういう効き方をするのか、特に家族の食卓を預かっている主婦という立場としては、知ってて損はないな!という分野でした。

講座を受けられなかった方にも今日からできることは、旬のものを摂ること、身体を動かして気を巡らせること。
そして、『「〇〇が健康にいい!」「〇〇で痩せる!」などの情報に振り回されるくらいなら、自分の体に合わないものをやめるほうがよっぽど健康になりますよ。』という先生の言葉にすべてが詰まっている気がしました。(三温糖がほとんど白糖と同じと聞いてびっくり)

甘いものを絶つことはできなくても、今回のように糖の吸収を抑えるお茶を合わせたり、麩でボリュームアップしたり、トッピングにこだわってみたり、工夫して楽しく付き合っていくことが大事ですね。
柴口先生、ありがとうございました。

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この記事のライター

永田尚子
永田尚子
整理収納アドバイザー。 主婦だって野心を叶えたい!水面下ではバタバタともがきつつも、「やるべき家事」と「やりたいこと」のバランスを追い求めて試行錯誤の日々。2男児の母。
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