暮らす
2025.9.22
食と地域活動について学ぶ!「もっといきいき食と健康教室」

以前から「食」や「地域活動」ついて興味があった筆者。
松本市で募集していた「食生活改善推進員」の養成教室を見つけました。
「もっといきいき食と健康教室」と題された全7回の講座のうち、
8月はまだ2回受けただけですが、大変学びになることも多く、受講して良かったと感じています。
あまり一般的には知られていない「食生活改善員」の活動や、
講座で得た学びなどについてご紹介します。
食生活改善員とは
筆者も今回の募集で初めて知った「食生活改善員」は、
「食改(しょっかい)さん」「ヘルスメイト」などとも呼ばれていて、
「食生活改善推進協議会」という全国組織のメンバーのことです。
「私たちの健康は私たちの手で」を合言葉に、自分が住んでいる地域を中心に
減塩などの健康的な食生活を広める運動や、郷土食の普及活動などをボランティアで行っています。
地域の公民館や福祉ひろば等の行政機関と連携した活動と、
年数回の料理講習会や研修会を通して食と健康について学ぶのが活動の主軸です。
全7回の講座を終了すると修了証をもらえ、「食育アドバイザー」として活動もできます。
第一回目の様子
第一回目は、オリエンテーションと開会式、参加者の顔合わせなどが中心で、
松本大学の白戸洋先生から「食と地域活動」についてのお話をお聞きしました。
開会式とオリエンテーション
「食と健康教室」は保健センターや松本市保健所の管理栄養士さんや市の職員の方が中心になって
講座を進めてくれているので、運営の方々の挨拶と、今後の講座の内容についての説明などが
ありました。
自己紹介も兼ねてじゃんけん列車
緊張をほぐすためのレクリエーションとして、
昔懐かしいじゃんけん列車をしながらの自己紹介タイムもありました。
「食と健康」教室は、単なる学びだけでなく、地域の仲間作りとしての意味合いもあるそうです。
白戸先生の地域づくりのお話
松本大学の教授で、地域おこし活動も積極的にされている白戸先生から、
「食を通じた健康づくりから地域づくりへ」というテーマでお話を伺いました。
過疎化が進んでいる松本市山辺地区の地域づくり活動などを例に、
自分は地域に何ができるのか考えさせられるお話でした。
まずはやってみる、自分から動くということが大切だと感じました。
最後はグループごとに学びになったことについて話し合い、発表しました。
自分以外の方の意見を聞けるのも大変良い学びの機会になると思います。
第二回二回目は、「生活習慣病予防の食事について」と「食品衛生について」を
ワークや手洗い実験を交えながら学びました。
自身や家族の肥満や高血圧などの健康が気になっていた筆者にとって
学びや気づきが多い内容でした。
衛生に関しては、仕事柄ある程度の知識はあったものの、
実践を通して改めて大切さや気を付けるべきポイントを確認できました。
まずは現状把握から!健康的な食生活のポイント管理栄養士さんから、長野県民の実態と照らし合わせた減塩についてのお話と、
野菜や果物の目標摂取量、栄養バランスのお話などがありました。
塩分やカルシウム、栄養バランスなどについてはチェックシートもあり、
意外と塩分を摂っていることやカルシウム不足などを実感できました。
野菜の必要量も自分が思っているよりずっと多く、食生活を見直すきっかけになりました。
次回までの宿題として、自分の一日の食生活リストの提出もあります。
予防3原則が大切!食品衛生
食中毒の種類と予防のポイント、手洗いについての座学がありました。
食中毒菌が食品を汚染していても味、匂い、見た目に変化はなく、
気が付かずに食べてしまうことが一番怖いと感じました。
細菌性食中毒の予防3原則「つけない・増やさない・やっつける」を、
家庭でも仕事でも徹底していきたいです。
調理室で手洗い実験
座学の後は、調理室に移動して手洗い実験をしました。
まず手に白いクリームを塗り、普段と同じ手洗いをして、
ブラックライトで照らして汚れ(クリーム)がどれ位残っているのかをチェックします。
気を付けて洗っているつもりでも、手のしわや傷の部分、爪の周りなどに
汚れが残りやすいことがよく分かりました。
実験後は、正しい手洗い方法と爪ブラシの重要性などを教わり、もう一度手を洗いました。
筆者は仕事柄手荒れがひどくなりがちなのですが、
菌をつけないように手荒れの予防に努めることも大切というお話が印象に残りました。
今後の予定
講座の終了までにはあと5回あり、次回は実際に食改さんをされている方をお招きして、
食会活動や普段飲んでいるみそ汁の塩分チェックがあります。
他には、運動についての回、グループごとの献立作成と調理実習、郷土食を知る回などもあります。修了までにバランス良く食と健康、地域活動などについて学べる内容です。
もっといきいき暮らすために、日頃の食生活を振り返ろう!
食と健康は密接につながっていて、食が整っていないと生活習慣病になったり、
高齢になったときに心身に虚弱を引き起こす「フレイル」や
「骨粗鬆症」「寝たきり」の原因にもなります。
なるべく早い段階から正しい知識をつけ、
毎日の暮らしの中で気をつけていくのが一番の予防と
言えます。
食生活改善員になった時に地域の方に正しい知識をお伝えできるよう、
まずは講座で学んだ知識をもとに自分の食生活を整えて行きたいです。
また今後も、折に触れて講座の様子などをお伝えしていきたいと思います。
読者の皆様がご自身の健康を考えるきっかけになれば幸いです。
この記事のライター

- 奥牧双葉
- 長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。