暮らす
2017.11.15
地域と人を「食」で繋ぐ "Rotable in 尾鷲"
高速を車で約4時間。
いくつもの山を通り抜けて辿り着いた町。
三重県尾鷲市天満浦。
海を見渡すこの町で1日だけの野外レストラン
”Rotable”が開催されました。
主宰を務めたのは東京渋谷のレストランPignon(ピニョン)
にて料理勉強中の横山太郎さん。
お店で使う魚を尾鷲から仕入れていたという縁で、
現地に足を運ぶうちに、素晴らしい尾鷲の食材・
人々に魅了され、多くの人に伝えるべく
この会の企画が始まりました。
2部制で行われたRotable in 尾鷲。
77歳とは思えないバイタリティ溢れるお母さんが
切り盛りされている天満荘にて開催されました。
お昼は参加できなかったので、写真を拝借!
料理に使われている食材はもちろん尾鷲産。
この木のテーブルや装飾は、尾鷲ヒノキを使って
地元の材木店の方々が協力し作られたそうです。
参加させて頂いた夜の部は、
がらりと印象が変わります。
ライトやキャンドルがちりばめられ、とても幻想的。
主宰の横山さんが勤めるレストラン「Pignon」の
オーナーシェフ・吉川倫平さんが作る料理は、
フレンチの上品さを持ちつつ、たまにスパイスや
ハーブを使ってパンチを利かせてくる…。
良い意味で毎度予想を裏切られ驚かされた、
最高に美味しくて楽しいフルコースディナーでした。
(東京へ行くときは必ずPignonに食べに行こうと決心)
中でも一番の衝撃だったのが、メインディッシュの
「塩焼き鰆 いちじくの葉っぱ包み タルタル添え」
(勝手に命名)。
本体はタルタルの奥に隠れています。
いちじくの柔らかな風味が美味しいのは言うまでも
ないのですが、鰆の肉厚に衝撃を受けました。
こんなに厚みのある鰆は(ほかの魚も含め)、
初めてでした!
シェフ曰く、
「どれだけ新鮮なものを仕入れても東京に着く頃には
味が変わってしまう。産地で食べるのが一番。」
だそう。
地産地消という言葉をよく耳にするようになり、
私も地元で採れたものを積極的に食べるようにして
いますが、地元以外でも、現地まで足を運んで
その土地の食材を食べるという大切さを実感しました。
こちらも尾鷲の魚介がたっぷり入ったパエリア♪
巨大フライパンで登場です。
横山さんは、
『作り手』と『食べる人』が同じテーブルを囲んで
食事を取ることで繋がり、それぞれの価値を共有する
。それぞれの繋がりが、持続可能かつ楽しい
食の未来を築くひとつのきっかけとなる。
と仰っていました。
この思いが、まさに実現されている光景を目の当たり
にして、グッとくるものがありました。
食を通して様々な方面で生活している人たちが、
同じテーブルを囲んで笑顔になる。
とても感動的です。
しかもその場だけの「楽しい」に留まらず、
「持続可能」も大事なことです。
ちなみに、Rotableは”Rotation(循環)”と”Table(食卓)”
から名付けたそう。
この日のスタッフさんはみんな思いに共感した
方々ばかり。
同じ思いでひとつに団結してるというのも素晴らしい
形だと思います。
まだ終わったばかりなのに気の早い話かもしれません
が、次回の開催が今から待ち遠しいです。
このプロジェクトを支援するクラウドファンディング
も11月17日まで募集されています。
詳しくはコチラから
この紹介映像も必見です‼