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食・農・しごと作りの新たな拠点!いいづなコネクト

「いいづなコネクト」長野県飯綱町の閉校した2つの小学校をリノベーションして作られた、地域活性化のための複合施設です。旧三水第二小学校と牟礼西小学校は、それぞれ「いいづなコネクトEAST/WEST」と呼ばれ、食・農・しごと創りをテーマにしたEASTと、自然・健康・スポーツをテーマにしたWESTとで役割分担されています。
今回は、EASTの方にお邪魔する機会があったので、施設の様子をレポートしてみます。

看板は出ているものの、外観は普通の小学校。エントランスも、昇降口がそのまま利用されています。

廊下の様子。ステンドグラスや照明でお洒落にリノベーションされています。

こちらの施設では、季節のタルトやランチが名物のカフェ「泉が丘喫茶室」、地元の名産品であるりんごでクラフトシードルを作る「林檎学校醸造所」とその直営ショップ「RINNGOTO」、日用品が買える「コーバイ」、仕事創出の機会を創るコワーキングスペース「ツクリバ」、児童センターや地域の集まり、個性豊かなテナントなど様々な活動が共生しています。空きスペースには、ゆったりしたラウンジや図書室などもあり、ゆったりとした時間を過ごしたり、語り合ったりできるのも魅力です。

小学校の校歌にちなんだ地名を店名にしているのも素敵。隣の棚は、コーバイのスペース。

林檎学校醸造所は、りんご生産者とシードルを愛好する若い世代をつなぐ、全国でも珍しいエシカルな挑戦。
高齢化や継承者不足が問題となっている特産品のりんごに新しい価値を見出し、若い世代がカジュアルにシードルを楽しみながら、地域の課題にも関心を持って欲しいとの願いがあります。

旧職員室の中に醸造所があります。

ランチは、喫茶室で鹿肉バーガーを注文。照り焼き風のりんごが挟まったものと、爽やかなレモン風味のものがありました。長野市ジビエ加工センターから仕入れた信州産100%の鹿肉、地元飯綱産のバンズやりんごを使用するなどこだわりが詰まっています。

学校の備品だったものがそのまま使われていて、趣のある喫茶室の内装。よく見るとショーケースには、学校だった頃のラベルがそのまま貼られていたりします。

校庭や図書室などで遊んでから、おやつはソフトクリーム。自慢の珈琲で作ったアフォガードなどもあり、お洒落。

外の遊具も、りんごの実や花がモチーフで可愛いです。

最後は、喫茶室のフルーツたっぷりの美味しそうなタルトと、シードルをお土産にして帰りました。
一番人気のりんごを使ったタルトタタン、ブルーベリーのタルト、チーズケーキ。

醸造所に併設された販売ショップ「RINNGOTO」では、試飲して飲み比べもできます。

林檎学校醸造所の社長さんの愛犬をモチーフにした「ポム・ワンコ」というシードル。ラベルが可愛らしいです。
シードルには、甘口、中辛、辛口があり、商品によって味わいも様々。

役割を終えた小学校に新しい命を吹き込み、地域活性の拠点とする積極的な取り組み。いいづなコネクトには、これからの未来につながる新しい可能性を感じました。サスティナブルな社会の実現につながるモデルケースとしての活動に、これからも注目していきたいです。


施設情報  いいづなコネクト  https://iizuna.jp/

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この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
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