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「森のムッレ教室」を知っていますか?スウェーデン発祥の野外活動で親子でリフレッシュ♪

コロナ禍の三年間、幼稚園では登園自粛要請が出たり、公園にも気軽に行けない風潮の中、
「何をして過ごそう?」と頭を抱えたご家庭はたくさんあったのではないでしょうか。
私もあの頃は5才と2才の娘2人を抱えて、大変な毎日を過ごしていました。
お絵描きをしたり、クッキーを焼いたりとおうち時間を楽しめる工夫はしてきましたが、
ふと頭をよぎる
「こんなに家に引きこもってばかりで、子供の成長に悪影響はないのだろうか?」という不安。
そんな時にインスタグラムの広告で偶然、見かけた活動が「森のムッレ教室」
なんだかほんわかする少年のようなアイコンに目がとまり、
思わずホームページを検索してしまいました。
→「森のムッレ教室とは」

どうやら先ほどの少年は「ムッレさん」という妖精で、
子供たちに自然の大切さを教えてくれる森の守り人のような存在だそうです。
ここで「日本野外生活推進協会(森のムッレ教室)」のホームページから
この自然体験の「目的」を引用させてもらいましょう。

~目的~
森のムッレ教室の目的は、自然から離れてしまった子どもたちをもう一度自然に近づけ、「自然に出かけることは楽しい」ということを知らせることです。自然の中で楽しく遊びながら自然に興味を持ち、自然を好きになる。そして、エコロジーの理解の基盤を築き、自然感覚を育むことを目的にしています。リーダーと、継続的に五感を使って様々な生き物とふれあうことで子どもたちは自然感覚を身につけ、生き物は互いに依存しているというエコロジーの基本を体で学びます。そうすることで一緒に生きている他の生物や環境への気遣いと責任感を育んでいくのです。

~特徴~
森のムッレ教室の最大の特徴は、ムッレという森の妖精が「自然を大切にしよう」というメッセージを持って登場することです。ムッレの語源は、スウェーデン語で土壌を意味する「Mullen」です。土は地球上のすべての命の根源であり、人間もまた土とつながっているのだということを伝えたいという願いがムッレの名前には込められています。ムッレは子どもと自然との橋渡し的存在で、時にはリーダーによる手人形やペープサートで登場し、子どもたちと遊び、歌を歌い、自然について語ってくれます。ファンタジーと現実の世界を自由に行き来できる発達段階にある5〜6歳児にとって、ムッレはスリルがあり想像力をかき立ててくれる存在なのです。森のムッレ教室では、8〜9人に対して2人のリーダーを配置し、子どもたちが自然の中で全感覚を通して概念を築き、自然感覚を育むことをサポートします。
※出典:「日本野外生活推進協会」より
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エコロジーへの理解!自然感覚を育む!そして遊びながら学ぶ!
ちょうど、自粛生活で「家庭で子供に何を学ばせられるか?」
ということに悩んでいた私にはぴったりの教室に思えました。
どうやらこの活動は全国の各拠点で開催されているようなのですが、
たまたま貝塚市に住んでいる友人から「貝塚でムッレ教室をやってるよ!」と
教えてもらい、思い切って参加してみることにしたのです。

大阪府貝塚市で行われているのは「ミッケガーデン」主催の森のムッレ教室です。
→「ミッケガーデン」

初めて体験したこの日は、
「森で拾った木の実や葉っぱで”森のお弁当”を作ろう!」でした。
こんな可愛い紙のカゴを持って、みんなで散策に出発です~!
いざ、森の中を散策すると、
大阪市内ではなかなかお目にかかることのできない
「どんぐり」や「松ぼっくり」に娘たちも大興奮!
森に落ちている色んな木の実を拾っては、
「これ、なんだろう?」と質問されまくり!
こうやって、自然と親子の会話も増えるんですね。
散策の途中、カタツムリも発見しました!
実は図鑑でしか見たことがなかったので子供たちは大興奮です。

ただの自然体験で終わらずに、「循環」や「人と森の共存」を学ぶことが
ムッレ教室の大きなテーマの一つです。
ついつい大はしゃぎしたり、虫や小さな生き物にいたずらしたくなる子供たちがいたら、
リーダーがそっと語りかけてくれます。
「森の中で大きな声を出すと、動物たちがびっくりしちゃうよ」
「死んでしまった動物達も、森の栄養になるんだよ」
「きのこの赤ちゃんや小さな虫たちにも、森を肥やすという仕事があるんだよ」と。

大人でも「なるほど!」と思うようなお話を聞きながら、
散策しながら集めた木の実や葉っぱで作ったランチボックスの出来上がりです!

可愛いですねぇ~!
この木の実たちを見ていると、なぜだかとても心が温まります。
森に関する絵本や紙芝居を読んでもらったり、木に登ったりして、
楽しい時間は過ぎていきました。
ミッケガーデンでは半年に一度、「ファイナルパーティー」というイベントがあり、
半年間かけて学んだ「自然との関わり合い」の集大成として
ちょっとしたお楽しみ会を開催します。
拾った木で焚火をするだけでなく、
「どんな木が燃えやすいか?」「なぜ枯れ木ではないのに燃えるのか?」など、
リーダーに学びながら火起こしをしたりします。

その焚火で棒に巻き付けた自家製のパンを焼いたり、トマトスープを作ったり。
焚火で作ったホットドックとスープのご馳走ランチに子供たちも大はしゃぎでした。

 

お腹いっぱいになった後、みんなで輪になって手遊びを楽しんでいると・・・
「おや?あなたはもしや・・・?」

森の中から「ムッレさん」が現れました! 子供たちは大興奮です!笑
いつの間にかムッレさんの周りに子供たちが集まり、輪になっています。

ムッレさんは大切な宝物がたくさん詰まったかごを取り出して、
リスが松ぼっくりをかじった跡はまるでエビフライみたいに見えることや、
人間が捨てたプラスチックで鳥が巣を作ってしまったエピソードを話してくれました。
子供たちに分かりやすく「森の中で起きている循環」についてお話してくれました。

いわゆる巷の「自然体験」では、
「身体感覚」「美的感覚」「社会性」が学べるということで、
子供を持つ家庭に人気がありますが、
「森のムッレ教室」ではそれだけに収まりません。
「森で遊ぶこと」により、
「自然の中で遊ぶのは楽しい。この大好きな森を大切にしよう」
という「エコロジーの理解への基盤」
子供のうちから学ぶことができることが、
他の自然体験教室との大きな違いになるのです。

最後に「森のムッレ教室」体験後、子供だけでなく、
親にも意識の変化があったエピソードをご紹介します。

以前から「プラスチックごみ」の多さに辟易していました。
「鳥がプラスチックごみで巣を作ってしまった」というエピソードを聞いてから、
スーパーで生鮮食品を買うときは、
なるべく「プラスチックごみ」が出にくい商品を選ぶようになりました。
例えば、鶏肉を何回かに分けて使い切りの商品を買うよりは、
2キロくらいの大容量パックを買って家庭で小分けして冷凍する。
プラスチックのトレイに入っている商品ではなく、真空パックの商品を買う。などです。

この真空パックの鶏肉はゴミが少なくて便利ですし、
空気に触れる部分が少ないので消費期限も長いこともメリットです。
ただ、少し値段が高いのがネックですね!
ひょっとして真空パックのほうが包装に手間がかかるのでしょうか?
お願いですからもう少し安くしてほしい!
(値引きシールが貼っていたらやっと買えるレベルなんです~笑)

「エコロジーを意識する生活はお金がかかる」というイメージがあると、
どうしても敷居が高くなってしまいますからね。
消費者と生産者、販売会社のすべての人が、資源について改めて考え、
人間にとっても自然にとってもお互いが
Well-being(ウェルビーイング)な社会が実現しますように。

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この記事のライター

こは村 こはる
こは村 こはる
ライオンのように強い母でいたい。でも、柔らかで、甘くて優しいお母さんでもいたい…そんなまるでポン・デ・ライオンのような心を持つ一児の母。なんの資格も持たない普通の主婦がお届けする、おもしろおかしい日々。
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