作る
2018.7.22
カラダの中からはじめる夏バテ対策!!
梅雨が明けたらいよいよ夏本番!
タイで3年間暮らした私ですら、日本の夏は半端ないっ、
と思うくらい、厄介です。とにかく暑くて湿度が高い。
普段からカラダに熱を溜めがちな人は、夏がとにかく苦手。
さらに、カラダの中に湿を溜めてる私は、外からの湿も加わり、
もう太刀打ちできないくらいのダブルパンチを夏に食らう羽目に。
そこに、暑いからといって、冷たいものや生ものを食べ過ぎると、
消化吸収機能(つまり胃腸)がダメージを受け、働きが悪くなります。
食欲がなくなったり、胃もたれ、下痢、ダルイなどの症状に苦しめられることに。
これが、夏バテの一つの原因です。
夏バテをできるだけ避けたいのならば、お腹を冷やしすぎないこと!
つまり、夏こそ冷たいものや甘いものを食べすぎないこと、が大事なのです。
冷やしすぎないことを踏まえた上で夏に食べて欲しい食材たちは、
◎元気を補うお腹に優しい食材
→鶏肉・豆類・雑穀類・トウモロコシ・山芋・甘酒など
◎余分な水分サヨナラ食材
→豆類・ハトムギ・トウモロコシ(特にヒゲ)・モヤシ・瓜類など
◎余分な熱サヨナラ食材
→瓜類(キュウリ・冬瓜・スイカなど)・ナス・オクラ・ゴーヤ・
モロヘイヤ・トマト・ミョウガなどの旬の夏野菜たちと、豆腐、葛など
◎お腹を冷やしすぎない冷え対策食材
→紫蘇・梅干し・生姜・ニンニク・玉ねぎなど
夏バテ防止のお弁当を考えたらこんな感じになりました。
◎紫蘇&玉ねぎたっぷり鶏肉のハンバーグ(お豆腐と麩でふんわり)
玉ねぎソース付き。
◎モヤシと豆苗のナムル風
◎トマトとキノコの炊き込みご飯
◎トウモロコシ&キュウリたっぷり豆豆サラダ
◎長芋の照り焼きステーキ
◎お豆腐のムース
エネルギーチャージをしながら、余分な熱と水分を出していく
「脱!夏バテ弁当」です。
そして、これは、ある日の私のお昼ご飯。
(お箸の位置がおかしくて済みません!!!)
暑くなってくると、火を使っての調理を最小限にします。
お豆腐を使ったり、夏野菜をそのまま食べたり、
さっと茹でたりと、なるべく手をかけずに作ることができるお料理に魅かれます。
◎お雑魚と紫蘇、ミョウガ、ごまを熱々ご飯にたっぷり。
最後に美味しいお醤油タラリ
◎ナス、モヤシのお味噌汁
◎蒸しトウモロコシ
◎スイカ(食べる前に冷蔵庫から出し常温で食べるのがポイント)
◎お豆腐に山形風だしをのせて
ちなみに、「山形風だし」は、その日の冷蔵庫にあるもので作ります。
今回は、ナス、モロヘイヤ、キュウリ、ミョウガ、ゴマ、紫蘇、梅干し(叩いて潰したもの)、鰹節に麺つゆを適量入れて作りました。
長芋やオクラを入れたりもします。
これを作っておくと、納豆に混ぜたり、熱々ご飯にかけたり、
冷やしうどんにトッピングしたりとっても使えます。
食欲のない時もサラッと食べられる嬉しい一品です。
作り方はいたって簡単。難しく考えず、その時冷蔵庫にあるものを
上手く使ってアレンジしてください。
●ナス、キュウリはミジン切りにして小さじ半分ほどの塩をまぶして水分を出します。この時の塩は水分を出すための塩なので、たくさん使いすぎないでください。
●モロヘイヤは茹でて細かく切っておきます。
●梅干しは1粒、叩いてペースト状にします。
●紫蘇は1センチ四方くらいの大きさに切ります。
●ミョウガも細かく切ります。
これら全てをボールに入れ、鰹節、ゴマを適量加え、麺つゆかお醤油をお好みの分量入れて混ぜたら出来上がりです。
夏の朝ごはんにもオススメです!
キュウリやナスは上手にカラダの中からクールダウンしてくれます。
長芋(細かくさいの目に切る)を加えれば、立派なパワーチャージご飯になりますし、
モロヘイヤやオクラなどのネバネバ食材は、弱りがちな胃腸を優しくケアしてくれます。
とにかく、夏バテを少しでも防ぐために大事なことは、
冷やしすぎないこと!!
夏に冷やしすぎると、夏バテを招くだけでなく、
その後の季節に不調を招く原因にもなってしまいます。
冷蔵庫で冷やしたものをすぐ食べるのでなく、夏は常温食がオススメ。
冷たいものを食べてカラダの芯から冷やしてしまうと
消化吸収機能をダウンさせてしまい夏バテを招くことになってしまいます。
カラダの中からクールダウンしてくれる夏野菜は、
熱が加わってもクールダウンするという性質は、ほぼ変わりません。
我が家では、夏になるとトマトを常備し、子供が真っ赤な顔で帰ってくると、
まず、この常温に戻したトマトを食べさせるようにしています。
トマトの力で上手にクールダウンしてもらいます。
キュウリを切っておき、味噌で食べるというオヤツも登場します。
もちろん、アイスも食べたりしますよ。
ただ、食べ過ぎない、冷やしすぎないことだけは気をつけています。
皆さんも、夏野菜の力を借りつつ、消化の良いものを食べ、
冷やしすぎない夏を過ごしてください!
この記事のライター
- 柴口実菜子
- 予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士/和学薬膳®︎博士。元グラフィックデザイナー。1児の母。ドイツ・タイでの生活から、自分でできる体調管理の大切さを痛感。マクロビオティック、薬膳を学ぶ。オトナ&コドモのカラダにやさしく、おいしく、カンタンな食を日々追及中。