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2026.2.25
中学生が作る人気のタバスコ「マチスコ」をご紹介

先日、友人から珍しいお土産をいただきました。大町市の中学生が作るタバスコ「マチスコ」です。
全国的にも、中学生が調味料を作って販売しているのは珍しいかなと思うので、
その取り組みについてご紹介します。
大町市は長野県の北西部にあり、
間近に見える北アルプスの雄大な景色や湖など美しい自然が魅力的な都市です。
立山黒部アルペンルートの入り口にあたるので、
多くの登山愛好家やウィンタースポーツが好きな方も訪れます。
大町市で「マチスコ」を作っているのは、大町市立大町中学校「こぶし学級」の子供たちです。
こぶし学級担任の田中先生が母校に赴任し、町おこしによる地域活性化と、
休耕地の活用を目的にとうがらし栽培を始めたのが、マチスコ作りのきっかけだそうです。
とうがらしは、鳥獣害にあいにくく、乾燥させれば保存がきくのもメリット。
また、とうがらしの花を休耕地で栽培することで、景観を良くする目的もあるそうです。
先生と子供たちは、春に畑の土おこしからはじめ、マルチ敷き、植え付け、秋の収穫、乾燥まで、
地域の方の協力を得ながら全て自分たちで行います。
無農薬栽培にこだわり、堆肥も地元で作られたものを使います。
収穫したとうがらしは、保健所の許可を得て、子供たちが校内の調理室で加工します。
地元の方からいただいたレシピを元に、調理から瓶への充填、ラベル貼りにいたるまで、
一つ一つ丁寧に手作業で作っています。
市販のタバスコとは違い、とうがらし、にんにく、りんご酢、食塩のみのシンプルなレシピで、
まろやかな辛味のある深い味わいです。
筆者は、パスタにかけて食べましたが、
普段のパスタが風味豊かなタバスコでさらに美味しく感じられました。
マヨネーズと1:1のソースにして、
野菜や肉につけたり、カレーに混ぜたりするのもおすすめの食べ方だそうです。
出来上がったタバスコは、学校の参観日や地域のイベントなどで販売され、
発売時には、大行列ですぐに売り切れるほどの人気ぶりだそうです。
友人も、すぐに売り切れてなかなか買えないと言っていたので、
貴重なお土産をくれて感謝しています。
同じく大町市にある峯村農園の「アップルハニールージュ」と「マチスコ」
マチスコは、JA大北農産物直売所「ええっこ」でも販売されていて、
ここでの売り上げは、一緒に作業している大町市社会福祉協議会の収益にもなっているそうです。
参観日などで得た収益は、
作業の費用や子供たちのクリスマス会など楽しみのために使われることもあり、
良い循環が生まれているなと感じます。
大人気のマチスコですが、田中先生は、インタビューに対し、次のように回答しています。
”「おかげさまで、かなりの個数が売れるようになりましたが、商売にしようとは思っていません。
子どもたちが自分たちで『地域のために何ができるのか』を考え続ける活動にしていきたいですね」 ”
(大町の中学生が作る旨辛「マチスコ」より引用)
マチスコ作りは、実践を通して子供たち自身に地域の課題を考えさせる素晴らしい取り組みです。
筆者もこのような活動をヒントに、
自分は地域のために何ができるのかを考え続けていきたいと思います。
参考URL:大町の中学生が作る旨辛「マチスコ」
この記事のライター
- 奥牧双葉
- 長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
