作る
2018.5.4
余った豆ご飯をビストロの一品に大変身!
市場で見かけて春を感じる食材と言えば、何を思い浮かべますか?
桜海老、ホタルイカ、筍…色々ありますが、 根っからの大阪人である私が一番、春を感じるのは「うすいえんどう」です。
「うすいえんどう」で炊いた豆ご飯や卵とじなどを食べると、子供の頃に父が、
「春やな〜!えんどう豆、美味しいなぁ〜!」とご飯をお代わりしていた姿を思い出します。
余談ですが、この「うすいえんどう」。
関東ではほとんど出回っていないそうで、この豆でご飯を炊くのは関西圏だけだそうです。
東京ではグリンピースで炊くそう。
グリンピースではあのホクホク感は出せないでしょうから、関東の方にもぜひ、一度味わってもらいたいです。
こんなにも大好きだと言っておいてなんですが、豆ご飯、多めに炊きすぎるのか、
どうしても微妙に余ってしまいがちですよね。
「おにぎりにして、翌日のお母さんのお昼ご飯」というのが、残った豆ご飯たちの宿命なんでしょうが…
どうせなら残った豆ご飯をもう一度、夕飯に出したくありませんか?
冷蔵庫の中のカチカチになった豆ご飯が私にこう語りかけるのです。
「監督っ!!オレ、まだ投げれます…!」
「エ…エンドウ〜!!!(泣)」
そんなわけで今回、ご紹介したいのは余った豆ご飯で作る「鶏肉のガランティーヌ」
最後が「ヌ」で終わる料理って、手の込んだフランス料理みたいな雰囲気出ますよね。
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■鶏肉と豆ごはんのガランティーヌ (2人前)
●余った豆ご飯 軽く一膳くらい
●鶏もも肉 1枚 (300g程度)
●にんにく 1/2片
●ローズマリー 1枝(あれば)
●塩胡椒とオリーブオイル 適量
●好みで市販のパスタソース
●タコ糸
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まず、鶏のもも肉を観音開きにしてスジを取り除き、叩いてなるべく均等の厚さに広げます。
塩胡椒を振って、そこへ豆ご飯をのせてくるくる巻きましょう。
面倒ですが出来るだけタコ糸を巻いてください。
仕上がりも綺麗ですし、焼くときにご飯がこぼれたりするのを防ぐためです。
それでは焼いていきましょう。
まずはフライパンに大さじ一程度の油をひき、にんにくを入れて中火で加熱します。
香りづけのためなので、油に香りがついたらにんにくは焦げる前に取り除いてください。
火を弱火にして、鶏肉の巻いて閉じた下側の面から焼き目をつけます。
この面から焼いた方が綺麗に仕上がります。
弱火でじっくり火を通してください。
焼き目がついたら、フライパンの端に寄せて横面→上面→横面と、全体に焼き目がつくようにこんがり焼いてください。
最後に香りづけのためにローズマリーをのせ、蓋をして5分焼きます。
焦げすぎないように注意してください。
火を止めて蓋をしたまま10分ほどおきましょう。
焼き上がりました。熱々の状態だと切るときに中身のご飯がこぼれやすいです。
30分以上おいて肉がきゅっとしまってからカットしてください。
さて、ソースを手作りしてもいいんですが、余り物を有効活用する料理ですから、わざわざトマトソースを煮込んだりするのも野暮です。
カルディや成城石井なんかで、ちょっとこだわった一人前のパスタソースとか売ってますよね?
あれ、使っちゃいましょう!
「引き出しの中のパスタソースたち、みんな集まれ〜い!!」
そこのお母さん、大丈夫!
鶏肉叩いて、ご飯入れて、巻いて、焼いたんですから、ソースまで作らなくても手抜きじゃありません。
市販品を使って時短して、ソースが熱々のうちに家族と一緒にボナペティしましょう。
今回は盛り付けにこだわってみました。
底に食べやすい大きさに切ったサラダ水菜を敷いてから、カットしたガランティーヌを盛り付け、温めたパスタソースをかけます。
最後にピンクペッパー、皿の縁に粗挽き黒胡椒、オリーブオイルを回しかけ、飾りつけにローズマリーをのせました。
ピンクペッパーなんて家にないわ!という方も一度買ってみることをオススメします。1瓶300円程度ですし、滅多なことでは腐らず、ちょっとこだわった盛り付けに見えるので重宝します。
(本心をいうと、オシャレに盛り付けないと読者のみなさんに見てもらえないと思い、必死こいて盛り付けてみました。普段はピンクペッパーなんて使いません。「重宝」とか嘘ついてごめんなさい。)
ソースはボンゴレソースを使いました。
あさりと豆ごはんは合わないはずがありません。
このパスタソース、「予約でいっぱいの店」のシェフが作ったらしいので、確実に私が作るより美味しいです。
こうやって丁寧に盛り付けてみると、冷蔵庫の中でカチカチに硬くなったあの豆ご飯が、 まるでビストロの一品のように見えますね。
「よくやった! エンドウ…!!」
以上、試合終了です。
この記事のライター
- こは村 こはる
- ライオンのように強い母でいたい。でも、柔らかで、甘くて優しいお母さんでもいたい…そんなまるでポン・デ・ライオンのような心を持つ一児の母。なんの資格も持たない普通の主婦がお届けする、おもしろおかしい日々。