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函館っ子の一大イベント!七夕「ロウソクもらい」

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突然ですが、函館の「ロウソクもらい」ってご存知ですか?

父の出身地である函館。

小さい頃から度々訪れ、年の近い従姉妹たちに
現地の人だけが知る裏夜景スポットへ連れていってもらったり、
おばさん自家製のいくらを、溢れるほど丼に盛り付けて
朝からたらふく食べさせてもらったり…と、
とても思い入れのある場所なのですが、

函館市特有の七夕伝統行事
「ロウソクもらい」というものがあるのを初めて知りました。

名前だけ聞くと、ワクワクした感じが伝わりませんが、
函館の子どもたちにとっては、年に一度のビックイベント!
最高の1日なんだそうです!!

七夕の日の夕方5時ごろになると、
浴衣や甚平を着た子どもたちが
どこからともなくゾロゾロと集まり出し…

笹飾りの出ているご近所の家々に訪れます。

『竹~に短冊七夕祭り、大いに祝お、ろうそく1本ちょうだいな♪』

子ども達が大きな声で歌い上げると、
待ち受けてくれていた家の人が子ども達ひとりひとりに、
「どうぞ!」と準備していたお菓子を配ってくれるのだそうです。

 

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子ども達はお菓子を受け取ると、急いで次のお宅へ!
家だけでなく、スーパーや地元のお店の方々も協力的で、
たくさんのお菓子を詰め合わせ、準備して待ち受けてくれているそうです。

 

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夜の8時くらいまで時間の許す限り家々や店を周り終えると、
子ども達のリュックはお菓子でパンパンに!

 

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「ロウソクもらい」は、青森のねぶた祭りが由来しているという説もあるようで、
「ねぶた」をロウソクで灯すことから
昔は、ロウソクをもらってまわるものだったそうです。

いつの頃からか、ロウソクと一緒に飴をもらうようになり、
今では、ロウソクをくれるところは少なくなっていて、
豪華なお菓子詰め合わせや花火をくれるお宅も。

中でも、「うまい棒」がダントツだそう(笑)

従姉妹の旦那さんも、家でたくさんのお菓子とロウソクを準備して、
子ども達に振る舞ったのだとか。

「お菓子を準備したり、ついてまわる親は結構大変だけど、
子ども達は大はしゃぎ!子ども達の歌声可愛いよー。いい歌っしょーー!」

と大好きな函館弁で、色々と教えてくれた従姉妹。
素敵な写真も提供してくれてありがとう。

ハロウィンが日本に浸透しつつある今よりずっと昔から、
こんな素敵な伝統行事が受け継がれているなんて。

時代を経て、少しずつ形を変えて受けつがれ、
子どもの頃、当たり前のように楽しんでいたお祭りや行事も、
親になってみると、今度はそれらを守っていきつつ、
子どもたちを楽しませる側になったんだなぁと
従姉妹の話を聞いてしみじみ。

でも、何より「親も一緒に楽しむ」ことが
気負わず、楽しい行事として受け継がれていく秘訣なのかなと思います。

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この記事のライター

山下紘美
デザイン事務所FLIPPERDCのプランナー兼ライター。3児の母。 忙しい毎日を楽しくこなす、仕事+家事+育児のバランスを日々模索中。
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