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食でフレイル予防!食改さん向け料理講習会に参加しました

筆者が8月から参加している食生活改善員(食改さん)の講座。
講座は、あと2回の調理実習だけになりましたが、
10月に、本講座と別に食改会員向けの料理講習会があって参加しました。

すでに食改さん(ヘルスメイト)として活躍している先輩方と一緒に講習を受けて、
講座とはまた違う学びや実際の食改さんの活動を知る良い機会になったので、
講習会の様子をレポートします。

今回の講習会のテーマは、「男性にも女性にもおすすめ 簡単フレイル予防料理」
「フレイル」とは、介護が必要となる一歩手前の、心身が「虚弱」になった状態を指します。

フレイルの予防・対策としては、
「栄養」「運動」「社会参加」「定期的な健康チェック」が大切とされています。

講習会では、フレイル予防をテーマとした4品の料理の実習と、
手軽にできる口腔運動を教わりました。
噛む力や飲み込む力の低下とフレイルには密接な関係があるので、
よく噛んで食べたり、口の周りの筋肉を鍛えることは大切です。

最初は、食改さんと管理栄養士の方から、献立の説明とフレイルについての講話がありました。
フレイルの予防方法や松本市のフレイル予防の取り組み、
骨粗鬆症との関係についても聞きました。         ピンクや黄色の食改さん専用のエプロンをつけた現役の食改さん達や
同じ講座を受けているメンバーが、みんな熱心に話を聞いて勉強していました。

調理実習では、
・減塩麺とさばみそ煮缶の焼うどん
・炒り油揚げ
・納豆大入り袋
・豆花(トウファ)
の4品を作りました。

食改さんの活動の柱にもなっている「減塩」と松本市が健康のために推進している
「松本だいずプロジェクト」を意識した大豆たっぷりのメニューです。

フレイル予防につながる、大豆などたんぱく質いっぱいの減塩メニュー。
調味料以外は、あらかじめ計量された材料を使います。
材料や調味料もきちんと計量して適量を知ることが、食改活動の基本です。
最初は、ゼラチンで固める豆乳デザートの「豆花」から作り、
その他のメニューは、一つのフライパンを使って分担して段取り良く作っていきます。

最初は、1時間程の調理時間で4品全部を作り切れるか少し心配でしたが、
始まってみると、ベテランの食改さんがテキパキと指示を出し、
片付けや準備も率先してリードしてくれたので、
準備から片付けまでスムーズに進めることができました。

同じ班には、7年以上食改会員をやっているベテランの方もいて、
分からないことは親切に教えてくれたので、
自分も食改会員になったら先輩を見習って気配りしながら動きたいと思いました。

野菜やたんぱく質たっぷりで、簡単にできるさば缶の焼うどん
主婦の方が多いので、みなさん料理の手際もばっちりです!
豆花は、実習時間内に固まらないこともあるそうですが、今回は各班きれいに固まりました。
ガラスの器ではなく、プリンカップで固めて工夫している班もありました。

完成した料理は、班ごとにトレーに並べて、他の班と比べてみました。
盛り付けや材料の切り方、器の選び方などにそれぞれの班の個性があり、
同じ料理を作っても面白いなと思いました。
食べる前にみんなで簡単な口腔体操をしてから試食。減塩メニューなので、普段の食事よりも味は薄めに感じましたが、
減塩でも美味しく食べられて、たんぱく質やカルシウムが取れるよう工夫された献立で
勉強になりました。

・通常塩が入っているうどんは減塩麺を使う
・調理の手間を減らすため、缶詰などを活用する
・油揚げは、マヨネーズを使ったたれをつけながら食べた方が、
 料理に直接たれをかけるより調味料の量を減らせる
(マヨネーズも、減塩には大活躍の調味料です)
・大入り袋には、納豆にかつお節やじゃこ、大葉やねぎなどの薬味を沢山入れると、
 薄味で満足でき、たんぱく質やカルシウムも沢山摂れる

筆者にも、育ち盛りの娘や血圧がやや高めの夫がいるので、
家庭でもぜひ取り入れたいと思いました。

最後は、みんなで感想を述べあい、後片付けをして終わりました。
感想でもみなさんおっしゃっていましたが、
豆花は簡単でヘルシーなのに、とても美味しく、家でも定番メニューになりそうです。

食改さんとしてすでに活動されている方は、
味だけでなく、栄養面や作りやすさ、食材の活用法など
様々な観点から献立の評価をされていて、
健康を考えたレシピを作る時には、
多角的な視点で考える必要があると改めて感じました。

初めて参加した食改さん向けの講習会。
学びになることも多く、実際の食改さんの活動もイメージできました。
次回の食改養成講座は、自分たちで考えたメニューの調理実習なので、
今回の経験も生かせそうです。

食改さんは、活発で親切な方が多いので、講座終了後の地域での活動も楽しみです。
講座終了まであと2回、楽しみながら学びを増やしたいと思います。

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この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
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