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年末の餅つきで異文化交流

毎年、夫の祖父母宅で行われる年末の餅つきですが、今年は身内以外の珍しいお客様も迎えて、いつもより賑やかな恒例行事となりました。

夫の祖父母宅では、毎年親族が集まって大きな臼と杵で正月用の餅つきをします。
今年は、夫の従兄弟が経営する苺農園で働くインドネシア人の従業員さん達や、こちらの畑を借りて野菜を作っている方々など、身内以外のメンバーも沢山お手伝いに来てくれました。

こちらの餅つきは、もち米を薪と大釜で蒸す所からスタート。お米も、秋に自分たちで収穫した新米です。

米が蒸しあがったら臼に入れ、餅つきの開始。まずは、子供の頃からやっている夫がレクチャー。杵を高く振り上げたら、そのまま杵の重みを利用しながらつくのがコツだとか。

畑のお手伝いに来ている女の子もチャレンジ。杵が重いので、女性には振り下ろすのがちょっと大変です。

今年は機械も導入し、並行して使いましたが、あまりの楽さにびっくり!
洗ったお米とお湯を入れれば、蒸し上げからつく所まで一時間位で完了してしまいます。改めて、手間ひまをかけて臼と杵でついたお餅は貴重だと思いました。

機械で餅つきをしている間、筆者は義妹や娘とお餅に絡めるくるみ餡作り。くるみも、夫の伯父伯母が分けてくれた山ぐるみで、とても風味が良いです。
すり鉢で擦るのは大変だけど、美味しいお餅を食べる為に交代しながら頑張ります。

よく擦ったくるみに少しずつ水を加えてペースト状に。最後に砂糖と塩を加えて味を整えます。最終チェックは、もちろん大ベテランのおばあちゃん!

途中からインドネシア人の従業員さん達も参加。初めての日本の餅つきに興味津々です。
インドネシア語での数の数え方を教わって、皆でついた数をかぞえながら大盛り上がり。なんと200回もついたそうです!

筆者は、子供達と鏡餅作り。ちょっと不揃いなのもご愛嬌。

残りは、お昼に食べる分と正月用ののし餅に。こちらは、夜まで乾かしてから、その日のうちにカットします。

お昼は、つきたてのお餅を色々な味付けで味わいます。皆でわいわいしながら準備するのも楽しい作業。
くるみ、きなこ、ごま、あんこ、大根おろしなど、食べきれないほどのバラエティー。一年に一度だけの最高の贅沢です。

さながら異文化交流となった餅つきは、皆それぞれに楽しそうで、昔からの伝統行事に新しい風や多様性を感じる経験になりました。

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この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
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