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苺づくしの農家直営カフェ「いちごのお店Antares」オープン‼

11月15日(いいいちごのひ)に、三才山農園なかや直営のカフェ「いちごのお店Antaresアンタレス」がオープンしました!
筆者も、これまでのパティシエ経験を活かし、スイーツメニューの開発、技術指導などで立ち上げに参加させて頂いたので、ぜひ皆様にもご紹介したいと思います。

三才山農園なかやは長野県松本市で、市場にはなかなか出回らない希少種の苺を中心に栽培している農園です。気候に合わせ、年間で作る苺の品種も変わっていきます。
つやつやで宝石のように美しい苺。美味しさもピカイチです!

今の時期に使われているのは、三才山産の夏秋(かしゅう)苺。同じ苺でも季節によって味が変わり、夏は酸味があり秋になると甘味が増して、香りも高くなってきます。
日本では、冬から春(12月~6月まで)を旬とする品種が主流で、夏や秋にはほとんど市場に出回りませんが、近年、栽培技術の向上や品種改良等により、7月~10月に出荷される高品質な夏秋苺が栽培されるようになってきています。特にここ長野県は、冷涼な気候を生かし県をあげて夏秋苺の栽培や普及に力を入れていて、信州大学農学部での品種改良研究や通年栽培を目指すプロジェクトなどの活動も盛んです。

Antaresの店名は、夏の夜空にさそり座の心臓部で輝く、赤い恒星アンタレスにちなんでいて、『無数の選択肢の中でもうちの苺、お店は皆さんにとってキラリ輝く一番星(苺)になりますよう、、そんな想いを込めて』という、農園主でもあるカフェオーナーの願いによって名付けられました。

さそり座が描くS字はstrawberryのS、赤く輝く赤星Antares(アンタレス)は苺のイメージです。

お店の看板メニューは、上から見ると苺が星の形のように見えるパフェ。自家製の苺ソース、ドライ苺入りのグラノーラ、上にのせたアイスもなかやの苺で作られた、ここでしか食べられないスペシャルなパフェです。他には、9月までこの店舗がある場所で営業していた「チーズケーキと雑貨のお店 むに。」さんの人気メニューだったチーズケーキをオマージュした「苺のレアチーズケーキ」、フレッシュ苺がたっぷりのった「苺タルト」の3品が、筆者が試作開発したオープニングメニュー。オーナー特製のドリンク、苺のスムージーや苺ミルクなどもいちご感を存分に楽しめます。農家直営のため鮮度も良く、一番良い状態の苺をふんだんに使えるのが強みです。



赤と白の苺カラーで統一された店内は「むに。」さん時代からオーナーの大のお気に入りで、今回の店舗は親友である「むに。」のオーナーさんとのご縁によって譲り受けた形です。


カフェ兼雑貨屋さんとして、色々な作家さんの作品を販売していた「むに。」さんの流れを汲んで、こちらの棚にも、沢山の苺グッズが並ぶ予定。苺をモチーフにした作品を作って下さる作家さんも募集中です。たっぷりの苺を使ったメニューに、他には無い可愛い苺グッズ、苺好きには堪らないお店になっています!

これからの寒い時期に収穫が始まる冬苺は、黒苺とも呼ばれる「真紅の美鈴」「もういっこ」「星の煌めき」など市場に出回っていない珍しい品種ばかりで、オーナーには、これらを使ったスペシャルなパフェを作りたいとの構想もあるそうです。

これまでは、贈答用や首都圏の高級菓子店など、業務用として卸されることの多かった希少な苺を、地元の皆さんも味わって欲しいとのオーナーの想いや、前のお店や作家さん達とのつながりなど、沢山の方の想いをのせて始まった「いちごのお店Antares」ぜひ地域の方々に末永く愛されるお店になって欲しいなと思います。


いちごのお店Antares(アンタレス)
住所:長野県松本市大手5丁目7-18
TEL:0263-75-7251
定休日:日曜・祝日
駐車場:2台(店舗がある路地の向かい側になります)

 

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この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
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