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信州味噌の特徴と味噌を使った米粉パウンドケーキのレシピを紹介

以前、味噌作りの記事でもご紹介した信州味噌。
筆者の家でも、お味噌汁や料理など毎日の食卓に欠かせない食べ物です。

今回は、信州味噌の特徴や、パティシエでもある筆者が考えた味噌を使ったパウンドケーキのレシピもご紹介します。信州味噌について詳しく知り、ぜひ皆さんの食卓にも取り入れてみてください!

信州味噌とは

信州味噌とは、長野県を中心に生産される米味噌の一種です。米麹、大豆、塩が原料で、淡色で辛口なのが特徴です。戦国時代に武田信玄が兵糧として味噌を作らせ、その影響で信州で味噌作りが盛んになりました。

現在、日本で作られている味噌の約5割が信州味噌になります。信州味噌は、長野県を代表する特産品の一つです。

信州味噌と松本市

筆者が住む長野県松本市には、県内の中でも昔から味噌蔵が多く、家庭での味噌作りも盛んです。
筆者の実家でも、子供の頃から味噌は家で仕込んで食べていました。

味噌作りが盛んな理由は、松本市の寒暖差のある乾燥した気候と、豊富な湧水にあります。
市内には湧水を利用した井戸も多く、環境省から日本の名水百選にも選ばれています。

松本市内では、味噌蔵の見学もでき、小学校で味噌作り体験をしたりもします。
松本の風土や美しい水と伝統を保存して伝える努力が、味噌作りの発展を支えています。

信州味噌を使った料理

味噌は、味噌汁はもちろん、茄子とピーマンを味噌と砂糖やみりんで味付けした鍋しぎやおやきの具材などにも使われます。あまり一般的ではありませんが、塩の代わりに生味噌をつけた味噌おにぎりも美味しいですよ。

長野県独特のものとして味噌を使った味噌パンもあります。

信州味噌を使ったパウンドケーキ

昔から有名な味噌パンに加え、最近は土産物のお菓子などにも味噌が使われたりしています。
筆者も味噌を使ったパウンドケーキ作りに挑戦してみたので、レシピをご紹介します。

信州味噌と米粉のパウンドケーキ

《材料》

バター・・・100g
グラニュー糖・・・80g
味噌・・・大さじ1と½
卵・・・80g
米粉・・・70g
アーモンドパウダー・・・10g
ベーキングパウダー・・・小さじ1
大納言あずき・・・40g
白いりごま・・・5g

《レシピ》

1.常温でやわらかくしたバターとグラニュー糖をハンドミキサーの低速ですり混ぜる
2.味噌を加えて混ぜる
3.常温にした溶き卵を3〜4回に分けて加え、都度よく乳化させる(バターと卵を混ぜる時に分離しかけたら、粉を少量加えて混ぜるとつながる
4.合わせた粉類を加えツヤが出るまで混ぜ、大納言あずきを加える
5.型紙を敷いたパウンド型に流し、上面をゴムベラで平らに流す
6.上面に白ごまを散らして、170℃に余熱したオーブンで40〜45分程焼く。途中、10分ほど経った所で切り込みを入れると表面がきれいに割れる
7.焼き上がったら型からはずして冷ます

筆者にとっては、子供の頃から生活の中にあり、身近な信州味噌。淡麗で癖のない味わいは
どんな料理やお菓子にも合いやすく、色々な使い方ができます。
また、同じ材料でも味噌蔵や各家庭によって味わいが違うのも魅力の一つ。

普段は違う味噌を使われている方にも、ぜひ信州味噌も試してみて欲しいなと思います。

 

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この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
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