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冷やし抹茶で涼む梅雨の午後

冷やし抹茶

蒸し暑くなって参りました。

毎日ジメジメしていて、何もしていなくても疲れます。

先日、とてもショッキングな出来事がありました。

娘を連れて公園で遊んでいると汗ばんできて、
「う〜ん、なんだか臭いな〜」と思ったのです。

公園

梅雨に入って、衣類が生乾きだったからな…

そう思い、家に帰ると急いでシャツを着替えました。

それなのに臭いは消えません。

そして、気づいたのです。

 

「あ…ちゃうわ。

シャツじゃなくて、

私が臭いんやわ。

 

心の底から驚きました。

自分の尻尾を追いかけ回す犬…

失くしたメガネが頭の上にあった時のお爺さん…

 

彼らの気持ちが初めて理解できました。

「臭い、臭い!」と思っていたら、それが自分の臭いだったなんて…

 

それでも、私は気を取り直すことにしました。

 

「さあ、抹茶でも飲むか…」

冷やし抹茶

とてつもなく気分を入れ替えたい時、

私は自分で抹茶を点てます。

「まあ、こは村さん、ご自分で抹茶を点てられるのね…
平日の昼間から結構だこと。どんなお点前かしら?!」

そう、思われたブルジョワの奥様にはとても見せられないお点前です。

 

茶道とは、心を落ち着け、
その作法をとおして相手をもてなす心、
そしてもてなされる心を育てるといいます。

 

しかしながら私は、

掃除をする暇があったら寝たい

洗濯物をたたむ暇があったら寝たい

食器を洗う暇があったら、酒飲みたい…

 

これ以上、心が育つ見込みのないこは村です。

 

今からそんなナマケモノのこは村が、冷やし抹茶を飲む時の抹茶の点てかたをご紹介します。

 

決して茶道を習ったことのある奥様の前で披露なさらないでください。

ただ、がむしゃらに冷やし抹茶が飲みたい時に、

とにかく早く気分を入れ替えたい時に、

ひとりでコソッとお試しください。

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■冷やし抹茶 1杯分

~用意するもの~

●茶筅

●抹茶碗

●抹茶 茶匙2杯 もしくは ティースプーン1杯 (およそ1.5g)
(今回は老舗「小原春香園」の「春香」を使用)

●水70CC

抹茶の材料

①およそ1.5gの抹茶を抹茶椀に直接入れる。

抹茶を作る

②分量の水から大さじ2杯程度を椀に入れて、茶筅で静かにダマがなくなるまで混ぜる。

抹茶を作りますよ

このとき、茶筅の先を碗の底に押し付けすぎないようにしてください。
先が曲がってしまいます。

ダマなくなる

ダマがなくなりました。

 

③残りの水を全て注ぎ、手首のスナップを利かせて上下にMの字を描くように泡立てる。

抹茶を泡立てる

泡立ったら、大きい泡をそっと茶筅でなぞるようにしてつぶしてください。

抹茶

氷を入れたら出来上がりです。

冷やし抹茶

本来は抹茶の粉がダマにならないように、茶漉しでふるいにかける工程があるのですが、水からかき混ぜるとダマになりません。
ただ、お湯で点てることに比べると泡立ちが少なくなってしまいます。

泡立ちが少ない分、若干、円やかさに違いがあると思いますが、自分で飲む分には十分ではないでしょうか。
※もちろん、濃いめの抹茶を通常の作法で点てて、氷を入れて飲むほうが美味しいですよ!

 

ゆっくり少しずつ、冷たい抹茶を飲むと、

蒸し暑かったこと、日々のストレス、

そして、自分が臭かったことなど忘れてしまいます。

 

 

こうやってみると抹茶って、急須がいるわけでもなく、
抹茶椀と茶筅だけでできるので、洗い物も少なくて楽ですよね。

茶道を習ってみたいけど、ちょっと一歩踏み出せない、
そんな方はとりあえず茶筅とお気に入りの抹茶椀だけ買ってみることをお勧めします。

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茶筅

茶筅

日本茶専門店で1番安いものを買いました。
千円くらいです。

 

●抹茶碗

花岡央

花岡央さんというガラス作家さんの作品です。
普段は冷製用の小鉢などに使用しています。
ガラスの器は泡立てることには向かないので、出来上がった抹茶を移し替えて使っています。
シリーズでたくさんの色を展開されているので、誰でも「お気に入りのひとつ」が見つかるはず。

明主航の器

明主航さんという作家さんの作品です。
あえて「朽ちていく様」を表現されている趣のある器です。
こちらも抹茶専用の碗ではありませんが、作家さん曰く「色んな使い方をして楽しんでほしい」とのことです。

 

どちらも 抹茶専用の椀に比べると買い求めやすく、普段は食器としても使えるので、初心者の方には特にオススメしたいです。

 

 

もうすぐ本格的な夏がやってきます。

ジメジメと蒸し暑過ぎて疲れてしまうそんな日は、

ゆっくりと冷やし抹茶を飲んで、

涼んでみられてはいかがでしょうか。

抹茶は美味しい
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この記事のライター

こは村 こはる
こは村 こはる
ライオンのように強い母でいたい。でも、柔らかで、甘くて優しいお母さんでもいたい…そんなまるでポン・デ・ライオンのような心を持つ一児の母。なんの資格も持たない普通の主婦がお届けする、おもしろおかしい日々。
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