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嘘だと言ってくれ…!夫が「糖質制限」始めました。どうなる在宅飯?!

以前、ご紹介した我が家の3年間に及ぶ夫の在宅ワーク飯作り。→「いつまで続くの!?在宅飯」
コロナ禍をきっかけに始まった夫の在宅ワーク飯作りは、娘たちの給食がスタートした今も相変わらず続いています。
夫の分だけで済むようになった昼食作り。一人分なんて楽勝かと思いきや・・・そんな甘くはありませんでした!!
なんと、筋トレにのめりこんでしまった夫が突然「アレ」を始めてしまったのです。ダイエット界隈で今やスタンダートとなっている「アレ」。(岡田監督、ほんまにありがとう!)

そう、糖質制限です!!

糖質制限には色々とやり方があるようですが、夫が選んだのはパン、米、麺類などほぼすべての炭水化物を抜き、タンパク質を中心としたメニューを3食食べるという方法です。ということはつまり、お手軽ランチの定番メニュー「うどん」「焼きそば」「丼ぶり」などが作れなくなったのです!(泣)もちろん、大阪人のソウルフード、お好み焼きも!!

料理が全くできない夫は、コンビニのサラダチキンを毎日買って食べるというのですが、それだと出費もかさみますし、何か月もそんな生活を続けるのは栄養面でも心配です。
そんなわけで、私の人生初「糖質制限ダイエット」メニュー作りが始まりました!

夫から特に「これを使ってほしい」とリクエストされた食材は、①胸肉、豚肉などのタンパク質②腹持ちをよくするために少量のオートミール、③ナッツやアボカド、MCTオイルなどの良質な脂質、④野菜。夫は子供のころから大の野菜嫌いなのですが、ダイエットのために我慢して食べるということで、これらの材料を使って、サラダやスープでメニュー構成を考えました。

まずは、朝ごはんです。トマトと野菜でスープを作り、「ハリッサ」という調味料を加えて中東の「シュクシュカ」に近いスープを作りました。

ふやかしたオートミールの食感を少しでも良くしたくて、そのまま食べられるスーパーフード「キヌアパフ」をトッピングしています。
なんか意識高い系港区女子みたいな朝ごはんですね。(笑)

そしてランチです。アボカドに蓮根やサツマイモなどの根菜、そしてトマトマリネ、蒸し鶏にナッツ、クコの実、キヌアなどをトッピングしたサラダです。

お洒落なサラダに塩とMCTオイルをかけて食べる姿はまるで・・・あらやだ!美容家じゃないの!?我が家に美容家「otto(オットー)」が爆誕した瞬間です!!どんだけぇ~♡

40年間、「大嫌い」だった筋金入りの野菜嫌いな夫の食生活に以前から悩まされ続けていましたが、不思議なことが起こりました。
どうやら、糖質を制限すると脳が「飢餓状態」なるようで、野菜に含まれる「糖質」「あまみ」を感じられるようになるそうです!
「食べる意味がわからん」と、毛嫌いしていたアボカドを「美味い!美味い!」と言いながらがっつくように食べる夫の姿を見て、私も感動しました。

美容家「OTTO(オットー)」に相応しい、穂紫蘇を使った美しいサラダも作りました。こんなおっさんウケしなさそうなサラダを、美味しそうに食べてくれる日が来るなんて…私は幸せです!

ちなみにですが、私がアルバイトなどの用事で昼食を作れないときは、近所のスーパーで買ってきた「出汁巻き卵」と「鶏の照り焼き」を食べてもらうことが多かったです。本当に、このお手軽なお惣菜には助けられました。

晩御飯は豆腐と野菜をたくさん乗せた豚しゃぶサラダや蒸し鶏のサラダを作ることが多かったです。

こんな風に、朝はスープとオートミール、昼や夜は豚しゃぶサラダや蒸し鶏のサラダを食べて炭水化物をほぼ取らない生活を約一か月ほど続けていましたが、ある日、珍しく夫がため息をつきながら、ダイニングテーブルにうなだれていました。
「どうしたん?」と聞くと夫は力なくこう答えたんです。

「お好み焼き・・・お好み焼きが、食べたい~!!」と。(笑)

そうか、そうか~!女性がダイエットを始めると、大体一か月くらいでストレスが溜まって「パンが食べたい~!」とか言い始めますが、おっさんがダイエットを始めると「お好み焼き」が食べたくなるんですね~!(笑)
うんうん!わかるよ~!その気持ち!マンネリ化しちゃうもんね!ほんとよく頑張ったね!
なるべく夫のストレスがたまらないように、この日はもやしと豚肉のデカ盛り「豚平焼き」を作りました。

これ以外にもエンドウ豆100%つかったパスタ「ゼンブヌードル」やマンナンライフなどのこんにゃく米などのダイエットフードを使って、なるべく糖質制限に飽きないように、メニュー作りに励みました。

さて、そんなストイックな食生活が続いたある休日の朝のことです。
パンにクリームチーズを塗り、ハチミツを垂らして、その上にナッツを乗せたとってもおしゃれな朝ごはんを自分用に用意した私。
淹れたての珈琲の香りに包まれた部屋でルンルン気分でパンを頬張ろうとした瞬間、睨みつけるような視線を感じました……!!
視線の先には、夫です!そして呆れるようにこう言い放ったのです!

「糖質(パン)と脂質(クリームチーズやナッツ)の組み合わせは・・・一番太る!!

いや、知ってるし!(笑) 太るってわかって食べてるし!(笑)
ってゆうか私、ダイエットしてへんし?と思ったので「ちょっとくらいやしええやろー」と返事をしたのです。
すると夫は、あざ笑うようにこう言いました。
「君は、ダイエットには向いてないね!(笑)」

うんうん、はいはい、あー、なるほど・・・そうやね。ダイエットね、向いてないことは40年生きていて、自分が一番よく分かっているよ。
若いころから色んなダイエットを試してきた私が、一番よく分かってる・・・そんなことは、分かってるよ?
そこにはいつもより冷静な私がいました。そして私は、こう返事をしたのです。

「よかったねー。ダイエットに向いてない奥さんが、一生懸命、ダイエットメニューを毎日作ってくれて。今、あんたが食べているそのメニューは、ダイエット向いてない私が、早起きして作ったんやでー」

自分の失言に気づきハッと我に返った夫は、照れくさそうにはにかんで笑いました。

私は永遠に忘れません。この日の夫の発言を。
デジタルタトゥーとして、そしていつの日か私たち夫婦の墓石にも、「君はダイエット向いてない」という言葉を永遠に刻みたいと思います。

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この記事のライター

こは村 こはる
こは村 こはる
ライオンのように強い母でいたい。でも、柔らかで、甘くて優しいお母さんでもいたい…そんなまるでポン・デ・ライオンのような心を持つ一児の母。なんの資格も持たない普通の主婦がお届けする、おもしろおかしい日々。
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