作る
2018.5.28
毎日スルッと出したい!熱づまりタイプへの薬膳的アプローチ【3】
みなさん、毎日、デトックスできてますか?
身体の老廃物の70%を出すと言われているお通じ。これが滞るともう大変。
お肌は衰えるばかり。女子力アップには、毎日スルッと出したいことろ。出すためには、まず、出ない原因を知ることが大事。
ここで少し復習。つまる原因は大きく分けて次の5つのタイプ。
1.パワー不足でつまるタイプ
2.冷えてつまるタイプ
3.熱くてつまるタイプ
4.ストレスでつまるタイプ
5.血不足でつまるタイプ
今回は「熱くてつまるタイプ」。つまり、熱づまりさん。カラダに余分な熱がたまってしまいでなくなるタイプ。このタイプの方こそバナナなのです!
ほかのタイプの方が「なんか最近出にくくて・・・・」と、バナナをチョイスするのは危険。ますます、快適トイレライフから遠のくだけ。なぜならバナナは身体をクールダウンさせるからなのです。冷えづまりの方が食べるとますます冷えてつまる・・・・しかし!熱づまりタイプにはバナナはピッタリ!
さて、この「熱くてつまるタイプ」を詳しく説明すると・・・・
【特徴】
●便がかたくて出にくい・コロコロしている ●カラダが熱っぽい ●喉が乾く ●冷たい飲み物大好き など
カラダに熱がこもり、その結果、便が乾いてしまい出なくなるタイプ。カラダの熱を冷やして、潤いをプラスすることがポイント!カラダをよりカラカラにさせてしまう辛いものや生姜、ニラ、唐揚げなどの熱をよりこもらせてしまう揚げ物はNG。カラダに悪いものをやめてみることの方が近道だったりします。その上で、カラダにあった食材を食べる。
【オススメ食材】
●バナナ ●ヨーグルト ●パイナップル ●豆腐 ●ワカメ など
カラダをクールにしてくれる食べ物たちがオススメ。冷え女子には天敵存在な生野菜サラダもこの熱づまりタイプにはシッカリ味方してくれます。
「今日は、お腹空いたし、がっつり食べたいからランチはカツカレーにしようかな」なんて可愛くつぶやけないのがこのタイプ。このチョイスは間違いなく自虐行為に!
さて、では、どんな料理がいいの?という質問にお答えします。
これはある日の我が家の朝ごはん。熱づまりタイプの配偶者に狙い撃ちで作りました。
ただ、息子と私には朝から「コールド攻め」はかなり危険なので、調理方法をちょっと工夫しています。
◎ワカメおにぎり
→ワカメは春のクールダウン系デトックス食材、お通じの味方。
◎パイナップル
◎蜂蜜たっぷりバナナヨーグルト
→蜂蜜は潤い万能食材!全てのタイプの腸に潤いをプラス。
◎蒸しどうふ(藻塩とごま油をプラスして)
→海藻を使った藻塩でデトックス効果をアップ。
◎甘酒&海苔入り出汁巻卵
→海苔も立派なクールダウンデトックス食材。
◎キノコ&ワカメたっぷり新玉ねぎスープ(オリーブオイルたらりで旨味アップ)
→キノコでパワー補給しつつ、玉ねぎでストレスに寄り添い、ワカメでデトックス。
◎ミニトマト→夏に大活躍してくれるクールダウン食材。
◎ソーセージ→豚肉は潤いプラス食材。
◎緑茶→熱を上手にとってくれるお茶。ほうじ茶などはカラダを温めるのでこのタイプには緑茶推し。
カラダをクールダウンしてくれる代表的なお豆腐。ちなみにキレイにも効いてくれます。冷たいまま食べると、息子と私は冷え冷えに。こんな時こそ蒸籠が登場。火を通してもほとんどの食材の効能は変わらないので、冷えすぎ防止のために上手に調理します。
トマトやヨーグルトも冷蔵庫でキンキンに冷やしたものでなく、常温にしてからが大事。
我が家は3人家族ですが、それぞれ、体質も違います。配偶者は熱がたまっているタイプ。
私はややひえ気味だったりします。そんな時のごはんはどうする????となりますよね。
例えば「お豆腐」。冷奴で出すときも、常温に戻すのは我が家では常識。その上で冷えたくない私には、大葉と生姜をプラスするわけです。味噌なんかもステキです。この温め系食材を足すことで冷えを緩和するという「薬味技」や、私だけ湯豆腐にするなどの「熱技」を駆使。
今は、電子レンジという文明の利器もありますから時短したい時は、数秒温めるのもアリ!
卵焼きも、薬膳させるにはお手軽でピッタリ。我が家では、お手製甘酒をお砂糖の代わりに入れちゃいます。腸を元気にするだけでなくふっくらな出来上がりで一石二鳥。
卵焼きの中身を変えることも立派な薬膳!冷えた時は、干しエビを入れてみたり。貧血気味な時にはカツオ節をがっつり足してみたり。今回は、デトックスとクールダウン効果を狙って海苔に。(味付けのりで無い方がオススメです)
これから暑くなる季節。熱づまりタイプの方だけでなく、これらの食材は大活躍してくれるはず。
ただし、冷え冷えで食べないようにすることが大事。冷え冷え食材は間違いなく、胃腸の働きをダウンさせてしまいます。その結果、カラダに余分なものが溜まりやすくなったりする危険性がアップ!
夏バテだってしちゃいます。
食材は常温で!3回唱えてから、常温ライフを始めてください!
常温こそ、食材の力を最大限に引き出してくれますから。
あ、もちろん、冷蔵庫は駆使してください。食べる少し前に冷蔵庫から取り出し常温に戻してから食べる「常温ライフ」を夏こそ始めてみてください。冷え性にサヨナラしたいなら夏に冷たいものを食べないことです。
この記事のライター
- 柴口実菜子
- 予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士/和学薬膳®︎博士。元グラフィックデザイナー。1児の母。ドイツ・タイでの生活から、自分でできる体調管理の大切さを痛感。マクロビオティック、薬膳を学ぶ。オトナ&コドモのカラダにやさしく、おいしく、カンタンな食を日々追及中。