作る
2017.11.18
おうちレストランという発想。
ホームパーティープランナーの村上あゆ美氏から「夫がおうちレストランをやりたがってる。あれこれ構想は練ってるのに、自分から誰も誘わないから実現しない。」と聞いたのは10月の初めのこと。それなら私が第一号で予約させて!と名乗り、偶然東京へ行く予定もあったので無事実現しました。
コース1本5000円。「手土産はなしでお願いします、レストランなんで!」とのことでした。
店名は「harape.co」(はらぺこ)
席に着くと、メニューにくぎ付け!
ドリンクも事前に好みを聞いてくれて好きそうなものをそろえてくれていました。
村上夫妻。ご主人はアメリカ留学時代に、食べたいものを作りたいという思いから手料理に目覚めたそうで、プロではなく(平日はもちろん別のお仕事をされている)のですが、もうほぼプロなお手並みでびっくりです。ご覧ください↓
参加者は私たち夫婦と友人2人。1人は初めましてでしたが、近々京都へ移住することが決まっている子で、関西でも今後繋がれそうなので新しい出会いもワクワクしました。
スタートは、奥さんの出身地の名産品でもあるカボスのスカッシュ。ただでさえ空腹の極みでしたが、食欲がむくむく湧き上がる見事なスイッチでした。
1品目は豆腐のムース、春菊のソース、上に乗っているのはいぶりがっこという、創作具合がもうお店やないかいっ!!全部食べ終えた後にどれがよかった~って話になり、もちろん全部おいしかったけど、このムースという人が多かったです。「お肉!」とかはおいしいに違いないって最初から色眼鏡で見てしまいますが、この不思議な組み合わせが意外にマッチして、期待値をはるかに上回っていたからかも。
タコを半分落としたせいでワカメを足したというおうちレストランならではのエピソード付きの酢の物。笑
ごぼうとアスパラを焼くだけでもおいしそうなのに、ここにあるものがかけられます。
鶏肉のとろとろ餡です~!
旬のサンマは、茄子のみそ炒めでさらに秋の雰囲気満載。私はノンアルコールビールでしたが、お酒班はグイグイ進んでいました。
私の中で焼き魚は焼いて大根おろしかスダチ程度しか演出しなかったので、(つまり困った日には魚でも焼くかという最終手段)さらになにか乗せるというのも豪華なメインになっていいなぁと発見でした。
メインは、豚肩ロースのオレンジ煮込み。オレンジと豚って合いますよね!我が家ではスペアリブのマーマレード(ジャム)煮込みをよく作ります。
柑橘系と煮ることでお肉も柔らかくなり、風味がさわやかで脂っこさが感じられず美味しかった~このメインの時だけ息子もつまみ食いしに来ていました。
「このマスタードを食べてほしいから、豚煮込んだ!」と、プチプチの触感が楽しいマスタードをてんこ盛り乗せて…
最後は、明太子としらすのおにぎりと、
毎回コースメニューが季節によって変わっても、これだけはレギュラーメニューとして続けたいと言っていた「肉吸い」。
その気持ちが手に取るようにわかるほど、絶品でした。
この和歌山の山椒がまたいい仕事をするんです。ピリッと引き締まり、お肉の甘みとぴったりで、この日は雨で少し冷えたカラダも芯まで温まる幸せなスープでした。
寝起きでもすぐ食べたいくらい。
デザートはカステラと、アイスクリームには粉醤油をかけて~と!
ちょいちょい小技を繰り出してくれるんです。笑
癖になる味だったので、家に帰ってから普通のバニラアイスに醤油をかけてみましたが…(やったんかい)粉醤油の繊細さや高級感には欠けますが、結構好きな味でした!みたらし団子のような?ぜひ一度やってみてください。
おうちレストランとホームパーティーの違い、それは「割り切っておもてなしに甘えられる」ということ。
そして、我が家は2歳0歳の息子がいるので、外食と言ってもリラックスできる瞬間は皆無なんです。それでも外でおいしい物が食べたくて時々挑戦しても、45分で食べきることを目標に一気に頼んで一気に食べて終了~!なのでコース料理なんてもってのほか。
自宅に呼んでもらうとなると手土産は何にしようか、持ち寄りパーティーとなると何をどれぐらい持参しようか、それに悩むのも楽しみの一つではありますが…今回その間をゆく「おうちレストラン」という発想が本当に楽しかったのです。子供たちは奥さんに遊んでもらえるし、大人はご主人の手料理を存分に味わえるし、食べることだけに集中できる上に気軽に調理法も聞けるし、友達なので近況も話し合ったりもしました。
奥さんがホームパーティープランナーだからか、「珍しい調味料は盛り上がる」とか、「お腹がいっぱいかもしれないから〆は小さめのおにぎりで」など、気の利いたポイントも素敵でした。
いつか我が家でも実現したいことの一つです。
この記事のライター
- 永田尚子
- 整理収納アドバイザー。 主婦だって野心を叶えたい!水面下ではバタバタともがきつつも、「やるべき家事」と「やりたいこと」のバランスを追い求めて試行錯誤の日々。2男児の母。