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毎日スルッと出したい!ストレスづまりタイプ編【4】

少しずつですが、薬膳の講師として活動している今日この頃。やっぱり、生徒さんのお悩みでよく聞くのが「便秘」。私自身は、幸運なことにあまり経験したことがないお悩み。でも、一度だけタイで生活しているときに、1週間苦しめられたことがあります。「世の女性は、こんなに苦しいことを経験しているのか!」と身をもって知った1週間。

慣れないタイでの暮らし。(バンコクから車で2時間ほどの漁村暮らし)当時2〜5歳だった幼い息子との生活。日中は暑いため公園などには行けませんし、歩道もほとんどなくバギーは使い物にならず。ほぼマンションにこもるような毎日。まだ小さい息子はよく体調を崩し、病院通い。その病院にもタクシーがないので、トゥクトゥクという雨ざらしの乗り物で行く状態。頼みの配偶者も海外勤務でいっぱいいっぱい。追い討ちをかけるかのような土日のゴルフ。マンションにソフトな形で軟禁されたかのような生活が3年続きました。

その3年目あたりから不調が続出。その頃にちょうど1週間「便秘」になりました。まさに、ストレスづまりタイプの便秘です。旅行に行くと出なくなる、というのもこのストレスタイプの便秘になります。

便秘のタイプはだいたい5つに分かれます。
1.パワー不足でつまるタイプ
2.冷えてつまるタイプ
3.余分な熱でつまるタイプ
4.ストレスでつまるタイプ
5.血不足でつまるタイプ

今回は、ストレスでつまるタイプ。「出す」ことには実はエネルギー(中医学では「気」と呼びます)が必要なのですが、このエネルギー(気)がストレスで滞って出せなくなるタイプです。このタイプの特徴は以下のようになります。

【特徴】
●イライラしやすい ●「出そうなのに出ない!」→便意はあるのに出てくれない ●ゲップが出やすい ●脇やお腹が張りやすい ●食欲がない ●生理前になると便秘がひどくなる 

エネルギー(気)が詰まっているわけですから、このエネルギー(気)を流すようにしてあげればいいわけです。自然界とはよく出来ていて、この詰まったエネルギーを流す食材がちゃんと存在しているんです。便秘に限らず、なんかイライラする〜!!という方にも食べて欲しいオススメ食材。

【オススメ食材】
●そば ●大根 ●カブ ●みかんやレモン、オレンジなどの柑橘系 ●ハーブ類 ●らっきょう ●えんどう豆 ●セロリ ●ジャスミンなど

このタイプの方にはおろし蕎麦なんてピッタリ。実はそば粉アレルギーな私。おそばを紹介したかったのですが、無理なので、大根を使った簡単にできるサラダを考えてみました。その名も切り干し大根のレモン風味サラダ。

切り干し大根のレモン風味サラダ
【材料A】
切り干し大根・・・・・20gくらい(30分ほど水につけて戻し、かたく絞っておく)
人参・・・・・・・・・70gくらい(千切り)
セロリ・・・・・・・・50gくらい(千切り)
豆苗・・・・・・・・・50gくらい(軽く茹でて水けを切って2cmくらいに切る)
しめじ・・・・・・・・30gくらい(軽く茹でて水けを切る)
えのき・・・・・・・・30gくらい(軽く茹でて水けを切って2cmくらいに切る)
ツナ缶・・・・・・・・半分くらい

【ドレッシング】
オリーブオイル・・・・大さじ3
醤油・・・・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・・・小さじ1/2〜小さじ1
レモンの絞り汁・・・・大さじ2

すりごま・・・・・・・小さじ1
豆苗(飾り用)・・・・・・・・・適量(1センチほどに切る)

1)切り干し大根は水に戻し、水けをきちんときる。人参、セロリは千切りにする。豆苗、しめじ、えのきは軽く茹でて水けを切っておく。
2)ドレッシングの材料をボールに全て入れよく混ぜる。(味はお好みで調整してください)
ドレッシングの入ったボールに【材料A】を全て入れ、味が馴染むようによく混ぜる。(30分ほど置いた方がよく味は馴染みます)よく混ぜたら、お皿に入れて、すりごまと飾り用の豆苗を盛る。

*人参と大根の相性はあまりよくないと言われていますが、加熱調理をしたり、酢や酸味を加えることにより改善されます。

家族のために何度も作ったレシピですが、息子にも、配偶者にも大好評!切り干し大根のパリパリとした歯ごたえがなんとも言えません。細めの切り干し大根が食べやすいので、オススメですが、お好みのものを使ってください。便秘に限らず、ストレスを溜めがちなかたにもオススメです。もし嫌いでなければ、セロリの葉を細切りにして加えてもらってもいいです。お好きなナッツを細かく切って散らしても美味しいです。
ちなみに豆苗は、えんどうの若葉。お手軽に使えて、お安くて、なかなか頼れる食材です。これからジメジメし出す時期にもオススメです。

冷たいものを控えることも大切。特にこれからの季節は、冷房で体が冷える時期。中からも外からも冷やさないように服装にも気をつけてください。食事量は少なすぎても便秘になることがあります。3食バランスよく食べること、適度な運動も心がけてください。「大便」とは文字のごとく身体からの「大きな便り」です。しっかりそのお便りを受けとって生活を整えることが大事になります。

 

 

 

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この記事のライター

柴口実菜子
柴口実菜子
予防医学食養生士/薬膳食療法専門指導士/和学薬膳®︎博士。元グラフィックデザイナー。1児の母。ドイツ・タイでの生活から、自分でできる体調管理の大切さを痛感。マクロビオティック、薬膳を学ぶ。オトナ&コドモのカラダにやさしく、おいしく、カンタンな食を日々追及中。
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