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2024.10.9
10月は「食品ロス削減月間」 食品ロスを減らす工夫は?アレンジレシピにも挑戦してみて
10月は「食品ロス削減月間」 ❝もったいない❞を減らそう!
10月は「食品ロス削減月間」です。食品ロスとは、まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。皆さんも冷蔵庫の中でうっかり野菜などをダメにしてしまった…という経験はないでしょうか?
日本では年間で472万トンもの食品ロスが発生しています。あまりにも大きな数字でイメージがわきにくいと思いますが、これは日本人一人一人が毎日おにぎり約1個に当たる量のごはんを捨てていることに相当します。最近はスーパーやコンビニエンスストアで「てまえどり(賞味期限切れが近い手前の商品から購入するよう呼びかけること)」のキャンペーンが進められていたり、カフェなどでは賞味期限が近い商品が割引で売られていたり、様々な工夫が行われているため食品ロスの量は少しずつ減少しています。ただ、お店などの事業系の食品ロスは大きく減少している一方で、家庭から出る食品ロスはあまり減っていません。
食品ロスが地球温暖化の原因に!?
食品ロスが増えることで、地球の環境にダメージが出ていることが問題になっています。実は、食品ロスは地球温暖化などの気候変動問題の大きな原因の一つなのです。食べられずに捨てられた食べ物がゴミとして焼却される時、莫大なエネルギーが必要となります。その際に排出されるのが、温室効果ガスの一つ、二酸化炭素です。捨てられる食べ物が増えるほど、二酸化炭素の量も増えてしまい温暖化を加速させるおそれがあります。
食べ物を無駄にすることは、その食べ物が作られて私達の元に届くまでに関わったすべての人の労力を台無しにしてしまうことにもなります。大切に作られた食べ物を無駄なくおいしく食べ切り、地球の環境を守っていくために、できることをやっていきたいですよね。
たとえば、賞味期限を正しく守ることも大事な工夫です。賞味期限とは美味しく食べることができる期限のことです。少し過ぎてしまっても、きちんと保管していればまだ食べられることがほとんどなのです。
お鍋やカレー、ピラフにも… 野菜を無駄なくアレンジしてみて
また、少し元気がなくなってしまった野菜は、アレンジして使い切るのがおすすめです。私はちょっとしなびてしまった野菜やきのこは鍋に入れて煮込んだり、みじん切りにしてドライカレーやつくねの具材にしたりしています。野菜の切れ端を使ってだしを取り、炊飯器でピラフを作るのも美味しいですよ。
ほかにも、買い物へ行く時には事前に冷蔵庫の中身をスマホで写真に撮っておき、余計なものを買わないようにするなど、ちょっとした工夫で食品ロスを減らすことができるはずです。食べ物を使い切ることで気分もすっきりとしますよね。色々なアレンジレシピを考えることで、料理の楽しみも広がりますよ。
食品ロスを減らすためのレシピはこちらの本でも紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
この記事のライター
- 片山美紀
- 薬膳マイスターや気象予報士の資格を活かして、季節の楽しみや旬の食材を取り入れた料理を紹介します。缶詰など防災用に備蓄している食品を活かして作るレシピも研究中です。