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年末の冷蔵庫の大掃除にぴったり!「もったいない」を減らすお鍋を楽しもう

ことしもお鍋の季節到来!鍋もの商品は気温10℃で売れる?!

 吹く風の冷たさが身に染みる今日この頃。寒い夜は身体をしっかり温めて栄養をとりたいけれど、年の瀬で慌ただしく時間がない…。そんな時にぴったりなのが熱々で具材たっぷりのお鍋ですよね。スープの素など鍋物関連商品は最低気温が10℃を下回ると売れるといわれていて、ことしもスーパーではお鍋コーナーが充実しています。

「食品ロス」対策にもぴったりな鍋 料理のポイントは?

 お鍋は手軽に作れて栄養をしっかりとれるだけでなく、最近ニュースなどでもよく話題になる「食品ロス」対策にも適した料理なんです。「食品ロス」とは、まだ食べられるにも関わらず、捨てられてしまう食べ物のことです。

 日本では年間でおよそ522万トンもの食品ロスが発生しています(令和二年度推計値)。日本人1人当たりに換算すると、1年でおよそ41㎏。これは、私たち一人一人が毎日お茶碗1杯分のごはんを捨てているのに近い量です。途方もない数字ですが、なるべく食べ物を無駄にしないために、何か一つでも自分にできることはないかと思い立ち、「食品ロス」対策を意識したお鍋作りにチャレンジしてみました。

 

★ポイント 「しんなり野菜を煮込んで救済」

 冷蔵庫の中に、たくさん買い過ぎて使い切れなかった野菜はありませんか?そのまま捨ててはもったいないです。少しくらいしなっとしていても、お鍋で煮込めば問題なく食べられます。サラダにするには少し新鮮さが足りなくなったレタスをお鍋の具材にしてみました。

 

★ポイント 「忘れかけていた冷凍食材もIN」

 冷凍すれば旨味が増すといわれるエノキやシメジなどのきのこ類。長持ちするからといって、うっかり保存したことを忘れてしまうこともしばしばあります。そんな冷凍きのこ達もお鍋にインして具材をかさ増しさせちゃいます。

 

★ポイント 「切れ端野菜はつくねに変身!」

 少しだけ余ってしまった切れ端野菜も工夫すれば新たなメニューに生まれ変わります。シチューを作る時に使い切れなかったニンジンと、いつもは捨ててしまう大根の葉をみじん切りにして、ひき肉、卵、片栗粉と混ぜ合わせれば、ごろっと食べ応えのあるつくねができあがりました。

 


★ポイント 「古いごはんはシメに利用」

 鍋の日のお楽しみといえば、旨みのつまったスープで煮込むシメの雑炊です。雑炊を作る時にも、もったいないを意識。雑炊にぴったりなのは炊飯してから何時間も経ってしまったごはんです。水分の少なくなったごはんは、スープをしっかりと吸い込んでくれます。卵で閉じれば、お腹にやさしい熱々の雑炊の完成です。

 

「食品ロス対策」を意識したお鍋は、年末に向けて冷蔵庫の中の大掃除をするのにも便利ですし、食品の値上げが気になることしは少しでも無駄遣いを減らしたいですよね。つい買い過ぎてしまった食材も無駄にすることなく食べ切れば、冷蔵庫の中だけでなく、気持ちもすっきりします。

参考:「だからアイスは25℃を超えるとよく売れる 基礎から学ぶウェザーMD」常盤勝美 商業界

農林水産省 https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/220609.html

 

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この記事のライター

片山美紀
片山美紀
薬膳マイスターや気象予報士の資格を活かして、季節の楽しみや旬の食材を取り入れた料理を紹介します。缶詰など防災用に備蓄している食品を活かして作るレシピも研究中です。
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