ページ内を移動するためのリンクです。

伝統工芸あめ細工に触れた休日

5月の最終週末、家族で3年ぶりに通常開催となる「まつもとクラフトフェア」に行きました。 今回は、そこで出会った伝統技術あめ細工についてお伝えします。 

コロナ禍により、これまで2年間の中止と限定開催となっていたクラフトフェアですが、今年は人出も多く、以前の活気と賑わいを取り戻した雰囲気でした。 地元だけでなく全国から集まった陶芸、皮製品、木工、その他クラフト、食品などのブースが所狭しと並びます。 

その中で、娘が特に強く関心を持ったのが飴細工の屋台。
あめ
細工師さんが素早い手つきで次々と作品を作り上げる技に、子供も大人も興味深々です。日本の伝統的なあめ細工とは少しやり方が異なりますが、製菓専門学校であめ細工をかじった事がある筆者も、列に並びながら興味深く眺めていました。 

 気になって帰ってから調べてみると、お店で実演されていたのは「鶴藤」さんという名前で活動されている藤原貴子さんという有名なあめ細工師さんでした。現在は奈良県にお住まいの様ですが、以前は長野県内に路面店も出されていたそうです企業やイベントなどへの催事出店、通販やワークショップ、海外でのパフォーマンス等 あめ細工の認知を高める様々な活動をされています。
 
豊富なラインナップ。これ以外にもリクエストに応えて大抵のものは作れるとか 

娘は、並んでいる間「ユニコーンが良いな。でも、やっぱりうさぎやくまちゃんが良いかな・・・とさんざん迷った挙句、『星を持ったねこ』を作ってもらうことに。ちなみに、前に並んでいたお子さんがペガサスを作ってもらっていましたが、こちらも本当に動き出しそうな繊細で美しい出来栄えでした! 

細工師さんの手前に置いた保温箱で飴が柔らかく溶かされているので、そこから必要な分を出して練り、引いていきます。細工用の飴というのはやけどするほど熱く、引くのにも力がいるので、素手で休まず作業を続ける細工師さんの姿に、これまでかなり研鑽を積まれてきたのだろうなと感心しました。


白い飴があっという間に猫の形になりました。 作りたての飴は柔らかいので固まるまで逆さにしておき、 その間に星を作ります。星も型などではなくその場で黄色く着色して星の形にしているのは、まさに職人技!

 仕上げは、猫の顔に筆で顔を描いていきます 
とってもかわいい猫ちゃんの完成!娘も大喜びです。 

受けとってからも逆さにして5分位乾かします。 

この後は、壊さない様に気を付けて家に持ち帰りました。娘は、食べたらかわいそうと言ってしばらくは飾っておくつもりの様です。

最近ではすっかり見かける事も少なくなったあめ細工ですが、日本の伝統技術や文化を絶やさぬ様、若い方が受け継ぎ積極的な活動をしているのは、とても素晴らしいことだと思いました。娘も、可愛い猫ちゃんからその大切さを感じ取ってくれたら嬉しいです。 


あめ細工鶴藤さんの作品や活動については、こちらからご覧になれます。
https://www.instagram.com/tsurufuz/?hl=ja

Share

この記事のライター

奥牧双葉
奥牧双葉
長野県在住。一児の母。 製菓衛生師/只今、お菓子の企画・開発職として修業中。 これまでパティシエールとして働いてきた経験を活かし、大好きなお菓子作りや料理などを中心に、皆様に手作りの楽しさをお伝えしていきたいです。
このライターの記事を読む